ウイルソン病にて当院受診中1名(2024.1.4現在)
ウイルソン病は、3~4万人に1人の比較的まれな肝臓病です。常染色体劣性遺伝で、遺伝します。通常、食事から摂取された銅は、肝臓から胆汁の中へ排泄されますが、それが正常にできず、全身臓器に銅が沈着していきます。その結果、肝機能障害、神経症状、精神症状、腎障害など、様々な障害を起こすと考えられています。
しかしながら、早期の診断と治療により、予後は改善します。そのため、早期の診断と適切な治療を継続することが非常に大切です。
<2015年のガイドライン上の治療目標>
・AST・ALT 50IU/ℓ未満
・血清遊離銅 10㎍/㎗未満
・尿中銅 0.075㎍/㎎クレアチニン未満
当院では、最新の上記ガイドラインに基づき、亜鉛などを使用しながら治療を行っています。