B型肝炎に感染しないために、B型肝炎ワクチンを接種するという方法があります。ワクチンを接種することで、B型肝炎に対する抗体ができ、抗体がB型肝炎に感染することから防いでくれるのです。今回は、そのB型肝炎ワクチンの抗体について、ご紹介します。
(1)病院へ行けばすぐにワクチンが接種できますか?
B型肝炎ワクチンは、病院へ行ったからといって、すぐに打てるわけではありません。知らないうちに、すでに抗体を持っている人が人口の20~30%いるからです。そこで、ワクチンが必要かどうかを調べるために、まず採血を行います。
(2)ワクチンは何回しますか?
原則として、3回接種します。これはワクチン接種後の抗体価を表したグラフです。縦軸が上に行く程、抗体価は高くなります。個人差があるものの、2回の接種では、抗体価はあまり高くありません。しかし、3回目の接種で、抗体価は急激に高くなっています。
(3)必ず抗体はできますか?
B型肝炎の抗体は、3回打ってもできない人がいます。打った人のうち、約5%の人には抗体ができません。そのため、3回のワクチン接種後、1ヶ月目に、抗体ができたかどうかをチェックします。