肝臓病と肥満専門のクリニック

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お雛様劇場(44)「天上の3分は地上の3週間」

左大臣は蜘蛛の糸を伝って、天上へ到着しました。蓮池の雨漏りで困っていた七福神達は、修理道具を持参した左大臣に大喜びです。

右の弁財天「ようこそ、左大臣様。修理に来て頂き、とても助かります。」

恵比寿様も嬉しそうに、釣竿を手渡しながら言いました。

真ん中の恵比寿様「修理の前に、ちょっと釣りでもいかがですか?」

折角のお誘いを断るのも悪いと思った左大臣は、恵比寿様から釣竿を受け取ると、手紙を付けた釣り糸を地上へ振り下ろしました。

左大臣「では、お言葉に甘えて3分間だけ。」

手紙はすぐに地上へと落ちていきました。

その頃、地上では3週間も雨が降り続き、人々は困っていました。皆は家具やテーブルの上に避難し、水が引くのを待っています。

青年隊A「手紙が届いてから、すでに3週間。天上の修理はまだか?」
青年隊B「これ以上続くと、皆、水に浸かっちゃうよ…(泣)」

空を眺めていた子ども達が驚きの声を出しました。

右のイカリ君「どうなっているんだ?天上から釣り糸が垂れているぞ!」
左のオサナイ君「本当だね・・・」
左のニヤリ君「左大臣様ですね。随分楽しまれているようで…(苦笑)」

こんな大水の中でも、お梅ちゃんとお竹ちゃんは、七夕を楽しんでいます。二人が書いた七夕飾りは、偶然にも同じ内容でした。

お梅ちゃんとお竹ちゃん「お互い、素敵な出会いがあるといいわね(笑)」

後ろの方で、その短冊を見てしまった右大臣。

右大臣「助けに行きにくいなぁ…」

こちらではお殿様が心配そうに、右大臣を捜しています。

お殿様「右大臣はどこへ行ったのだ?」
お姫様「皆の様子を見に行っています。右大臣は泳ぎも上手だし、大丈夫ですよ。」
お殿様「しかし、もしも右大臣に何かあったら、誰が私を助けに?私は金づちなのですよ!」
お姫様「・・・」
待合室の飾りを「天上の3分は地上の3週間」仕様に変更しました 2023年7月

お雛様劇場:56年前のお雛様を季節に合わせて、待合室に飾っています

2023年7月2日