肝臓病と肥満専門のクリニック

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お雛様劇場(22)「お殿様月へ行く」

十五夜の夜、お姫様が里帰りすることになり、お殿様もついて行くことになりました。天の羽衣を羽織ったお姫様は、お殿様の準備が整うのを待っています。

右側のお姫様「お殿様の準備は、まだなのかしら?」

お姫様の後ろでは、見送りに来ている御家来達が、お殿様へ大きな風呂敷包みを渡しました。しかし、お殿様には、その意味がよく理解できていないようです。

真ん中の月の使者「まあ、何てたくさんの贈り物!お殿様は、皆様に慕われていらっしゃいますのね。」
右側のお殿様「(満更でもなさそうに)いや~、それ程でも~」
左側のお姫様「・・・」

月世界の旗を振りながら、その様子をじとーっと見つめる五人囃子達。

全員「(念を送るように)帰りには、お土産で、その風呂敷を一杯にして下さいね~」

お殿様の隣りでは、右大臣が左大臣へ、風呂敷包みの大きさについて注意しています。

左側の右大臣「(大きな荷物を指差しながら)いくら何でも、殿にその荷物は重すぎるでしょう。」
右側の左大臣「なあに、月では重さが1/6になると言うではないか…」
右大臣「殿自身の重さも1/6になるんですよ…」
左大臣「えっ? ・・・」

左大臣の特大風呂敷を見て、驚く五人囃子と三人上戸達。

「ちぇっ、(他人よりお土産を沢山もらおうとして)左大臣様は、ずるいや!」
左側の三人上戸「(頭を抱えながら)オーマイゴット!」
右側の三人上戸「いやはや、ちょっと欲張りすぎじゃな…」
真ん中の三人上戸「ぷぷっ。一人だけ抜け駆けとは、左大臣もなかなかやりますね(笑)」
待合室の飾りを「お殿様 月へ行く」仕様に変更しました 2021年9月

お雛様劇場:54年前のお雛様を季節に合わせて、待合室に飾っています。

2021年8月29日