梅雨のある日、三人上戸が羨ましそうにカタツムリを眺めています。
しかし、二人の足元では、カタツムリ達が溜息をつきながら、話をしていました。
そんなカタツムリ達の悩みを聞きつけて、一人の男が救いの手を差し出しました。
指差された方を見ると、宝石をちりばめた豪華な家を背負ったナメクジが・・・。
そんなやりとりを見ていた他のナメクジ達。
しかし、その隣では、お姫様が嬉しそうに、沢山のナメクジを抱きかかえていました。
その様子を隣で見ていたお殿様は、そっと呟きました。
お雛様劇場:55年前のお雛様を季節に合わせて、待合室に飾っています。